L(エル)役の三浦宏規にインタビュー! 初演から10周年を迎え、さらなる伝説の幕開けとなる『デスノート THE MUSICAL』

自分でも、ちょっとだけ実を結び始めていると感じる

三浦宏規さんご自身について、お伺いします。初めて舞台上で歌った、ミュージカル『恋するブロードウェイ』から10年。舞台人として輝き、ミュージカル界で活躍中のご自身をどのように思いますか?

よくやっているな、と思います。本当にもがき続けてきたので、ちょっとだけ実を結び始めたという感覚が、確かに自分自身でもあります。

素晴らしい人はもっと大勢いるので、唯一無二のオンリーワンになれているかというとまだなので、そこに対する自分の欲求はあります。それは、役者としての欲より、人間としての欲だと思います。

そして、演出家や共演者の方々との良い巡り合わせに、本当に感謝しています。作品を通しながら、いろいろなことを楽しんで学び、これまでのご縁をありがたく思っています。

歌、踊り、演技と、舞台で表現できる多くの実力をお持ちですが、多彩な表現力をどのようにご自分では感じていますか?

そう言ってもらえる日が来るとは、思っていませんでした。ずっとバレエを踊ってきたので、ダンスの人だね、と以前は言われることも多くて、それが嫌で封印して、さまざまなことに挑戦してきました。うまくいかないことも多かったけれど、何とか打破しようと思って、自分なりにここまでやってきました。

たとえ嘘でもお世辞でも、何でもできるね、と言ってもらえることが最近増えてきました。6〜7年前は、人からそんな風に言われることはありませんでした。芝居も、ダンスも、指揮もするんだねとか(笑)(「ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!」出演で指揮)。どれも中途半端にならないように、そこは自分の中の課題だと思っています。

舞台姿からエネルギーやパッションを感じます。ご自身では意識されているのか、それとも集中して入り込んでいる感覚ですか?

パッションでやるしかなく(笑)、無さそうにみえて意外とあるのかもしれません。何なんでしょうか(笑)。

自分では分かりませんが、人にはよく言われます。「三浦は舞台で死にかけている時が一番魅力的だ」と演出家に言われたことがあります。その意味は、死に面している時にしか出ない輝きが感じられるということらしく、こちらとしてはもっと楽にさせて欲しいと思いますが、そんな何かはあるみたいです(笑)。そこまで演じなくていいのにギリギリの最高点みたいなところまで、舞台で死にかけるくらいまでやってしまう自分もいます。

真逆のようなL役が、とても楽しみです。

その意味では、何も起きない役のはずですが、まだ分からないですね!(笑)


現場が変わるとリフレッシュ! 

舞台活動でお忙しくされていますが、息抜きはしていますか?

実は、たくさん息抜きはしています。そんなに息が詰まっていないというのが正直なところで、ああ、仕事が楽しいな、と本当に思えているんです。いろんなお仕事で環境が変わるとリフレッシュできちゃいますね。

以前、1日に3本仕事がある合間に、中抜けして家に帰って、そのままスーパーに行ったこともあります(笑)。ご飯作って、料理が割と息抜きみたいなところもあります。なんか非の打ちどころのない人間のようなことを喋っていますけれど(笑)。


その日まで、舞台にずっと立ち続けたい

昨年は、『第49回 菊田一夫演劇賞』の演劇賞を受賞されました。授賞式で「夢は、死ぬその日まで舞台に立ちたい」とコメントをされました。今も、そのお気持ちは変わりませんか?

ロングトーンを伸ばし終わってから息切れするかのように苦しまずに、それくらい元気な状態で舞台をずっと続けたいですね(笑)。

「死ぬその日まで舞台に立ちたい」という気持ちは、今も変わっていません。

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L(エル)役の三浦宏規にインタビュー! 初演から10周年を迎え、さらなる伝説の幕開けとなる『デスノート THE MUSICAL』

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<Information>

『デスノート THE MUSICAL』

<東京公演>
期間:2025年11月24日~12月14日
会場:東京建物 Brillia HALL
※ツアー公演あり

公式HP
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2025/

キャスト
夜神 月:加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)
L(エル):三浦宏規
弥 海砂:鞘師里保
夜神粧裕:リコ(HUNNY BEE)
死神レム:濱田めぐみ
死神リューク:浦井健治
夜神総一郎:今井清隆
ほか

スタッフ
原作:「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ 作画:小畑健 集英社 ジャンプコミックス刊)
作曲:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也

 

ジャケット、シャツ、パンツ
すべてKANEMASA PHIL.
(KANEMASA PHIL. 03-5784-1602)
※靴はスタイリスト私物

photo by 山崎あゆみ(Ayumi Yamazaki)http://ayumiyamazaki.com/
東京を拠点に建築、旅、人物と幅広いジャンルを撮影。

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE 編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 

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