L(エル)役の三浦宏規にインタビュー! 初演から10周年を迎え、さらなる伝説の幕開けとなる『デスノート THE MUSICAL』
社会現象となった大ヒット作品、原作の人気漫画「DEATH NOTE」。死神がノートを落とし、人間が神を名乗ったあの物語。2015年に舞台化された日本・世界初演以降、熱狂的なファンを生み出してきた『デスノート THE MUSICAL』が、10周年の今年、新たなキャストを迎えて上演される。
記念公演のタイミングで、あのL(エル)役として新たにカンパニーに加わる、三浦宏規さんにインタビューした。昨年は『第49回 菊田一夫演劇賞』の演劇賞を受賞して、ますます舞台で輝く三浦さんに、出演の抱負や、ご自身の現在地について、心境を伺った。時折、ユーモアや謙遜を交えながら、舞台に対する真摯な思いと意欲が十二分に伝わってきた。(*取材時は稽古開始前の9月)。
三浦さんは、この作品に心奪われたとコメントされています。作品の好きなところは?
男の子は、まず大好きですよね(笑)、この世界観。デスノートに名前を書き込まれると死が訪れるというシンプルさで、こんなに分かりやすい話はないと思います。夜神 月(ライト)とL(エル)はライバルだけれど、親友のようでもある関係性。ボーイズの心に、火をつけるような題材です(笑)。
自分が10代の頃は、少年心をくすぐる感じが好きでしたが、今になって思うのはそれだけではなく、もっといろんなことが込められていて世の中を風刺しているように感じます。稽古が進むと、こんな意味もあったのかと、気づけるのだと思います。
初演から10周年。舞台化された『デスノート THE MUSICAL』の魅力は?
初演から、ほぼすべてのキャストの組み合わせを観ていると思います。最初の公演が、もう10年前になるんですね。
ミュージカルとしては、劇中のナンバーが大好きです。自分の活動でも歌ってきたけれど、舞台上で、作品の役として歌えることが嬉しいです。『デスノート THE MUSICAL』は、ステージの使い方も面白くて、魅力的です。
記念公演で新たにキャスティングされ、L役を演じる!
新キャストに選ばれたお気持ちを、お聞かせください。
最初に作品を観た時から、演じられたらいいな、と思っていました。でも、長い時間と共に、その気持ちを忘れかけていた頃に、思いがけずお話をいただいて「本当に?」という気持ちが第一でした。自分にとっては、運が降ってきたような感覚で、演じさせていただけるんだという嬉しさの衝撃がありました。
観ていた当時から、どの役を演じてみたいと思いましたか?
L(エル)です。演じたいと思っていたら、本当にその役がきました!
記念公演で出演のタイミングを、ご自身ではどう思われますか?
僕はいつでもよかったのですが(笑)、まさかこのタイミングで、しかも夜神 月(ライト)が2人とも自分より年下とは予想していませんでした(笑)。
ずっと僕は年下でカンパニーに入ることが多かったので、時の流れに驚いています。こうして最年少座長から卒業していくのかもしれません(笑)。
ダブルキャスト(加藤清史郎/渡邉 蒼)の月(ライト)役に、1人のL役で対峙するお気持ちは?
2人まとめて相手にするから、かかってこい、という感じです(笑)。正直な気持ちを言うと、ライトは負担が凄い上に、大変な役なので、少しでも支えたいなと思っています。僕に教えられることは何もなくても、最年少で主演の大変さが分かります。
おふたりの印象を、教えてください。
(加藤)清史郎は、コンサートでも一緒に舞台に立ったことがあり、作品を観にきてくれたこともあります。芸歴も上で、よく喋り、会話をしても本当にしっかりしています。そして、表現が合っているか分かりませんが、舞台に立つことに対して生意気で野心があり、本当に体当たりしているから凄いと思っています。仲良くしてくれるのも、嬉しいですね。
(渡邉)蒼くんは、(稽古前なので)面識がそこまでない段階ですが、ビジュアル撮影でお会いして、礼儀正しい印象。優しそうで、ライトの役のようなことをする気配がまったくない彼が、どのように演じるのかが楽しみです。
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<Information>
『デスノート THE MUSICAL』
<東京公演>
期間:2025年11月24日~12月14日
会場:東京建物 Brillia HALL
※ツアー公演あり
公式HP
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2025/
キャスト
夜神 月:加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)
L(エル):三浦宏規
弥 海砂:鞘師里保
夜神粧裕:リコ(HUNNY BEE)
死神レム:濱田めぐみ
死神リューク:浦井健治
夜神総一郎:今井清隆
ほか
スタッフ
原作:「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ 作画:小畑健 集英社 ジャンプコミックス刊)
作曲:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也
ジャケット、シャツ、パンツ
すべてKANEMASA PHIL.
(KANEMASA PHIL. 03-5784-1602)
※靴はスタイリスト私物
photo by 山崎あゆみ(Ayumi Yamazaki)http://ayumiyamazaki.com/
東京を拠点に建築、旅、人物と幅広いジャンルを撮影。
text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE 編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。
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