11月開催アートイベント「アートウィーク東京」アンバサダーの鈴木京香、スペシャルゲストの磯村勇斗を迎えて記者発表会でトークセッション

記者発表会にてスペシャルトークセッション。鈴木京香(俳優/アートウィーク東京アンバサダー)× 磯村勇斗(俳優/スペシャルゲスト)

今年も東京を、現代アートで再発見。

今年も国際的なアートイベント「アートウィーク東京(AWT)」が、2025年11月5日〜11月9日の5日間にわたって開催される。AWTは、東京を代表する美術館やギャラリー、アート業界をけん引するプロフェッショナルたちがつくりあげる現代アートの祭典。世界最高峰のアートフェアである「アートバーゼル」と提携し、東京の現代アートの「いま」を発信し、プレ開催を経て2022年より年に一度開催している。

毎年異なるテーマのもとでキュレーションされる「買える」展覧会「AWT FOCUS」ほか、選りすぐりの映像作品を無料上映する「AWT VIDEO」、初心者からアート通まで、幅広い層に向けたシンポジウムやトークセッションを開催する「AWT TALKS」、アーティストとのコラボレーションカクテルや限定フード、サウンドプログラムを愉しむポップアップバー「AWT BAR」など、会期中は東京のアートを多角的に感じられる。2025年は都内52の美術館・ギャラリーがそれぞれ多様な展覧会と共に参加者を迎え、金・土・日の3日間は無料のシャトルバス「AWT BUS」が各施設をつなぐ。

「アートウィーク東京」記者発表会

開催前の10月29日に、記者発表会が行われた。アダム・シムジック(AWT FOCUS 監修、チューリッヒ美術館 Das Büro für geistige Mitarbeit キュレーター) 、岡村恵子(AWT VIDEO 監修、東京都現代美術館 学芸員)、妹島和世(AWT BAR 建築アドバイザー、建築家)、蜷川敦子(アートウィーク東京 共同創設者・ディレクター)が登壇して、今年の見どころを紹介した。

来日したキュレーターのアダム・シムジックは、「リアルとは?」をテーマに「AWT FOCUS」を監修している。出展作品の風間サチコ《黒い花電車-僕の代》(2008年)、ネヴィン・アラダグ《音楽室:椅子、糸、ベル(ダルムシュタット音楽室より)》(2025年)などを例に挙げて紹介した。

記者発表会当日の後半では、アンバサダーの鈴木京香とゲストの磯村勇斗を迎え、スペシャルトークセッションが行われた。


鈴木京香 × 磯村勇斗
スペシャルトークセッション

アートや建築への造詣が深く日本建築学会文化賞を受賞しているアートウィーク東京アンバサダーの鈴木京香、アートを紹介する『新・美の巨人たち』(テレビ東京)にナレーターとして出演中の磯村勇斗が登壇。アートをテーマに、2人の話が弾むトークセッションとなった。
(*一部抜粋)

AWTで楽しみなこと

磯村「本日、このような形で初めて参加できること、鈴木さんとお話しできることを非常に楽しみにしていました」

鈴木「私も、アート好きの磯村さんとお話しできることを、非常に楽しみにしていました。(AWTで)楽しみにされていることはありますか?」

磯村「都内に点在している、様々な東京のアートシーンをぎゅっと1日に巡ることができるバス(AWT BUS)は、魅力的だと思います。僕も周ってみたいですね。鈴木さんは、いかがですか?」

鈴木「52もの美術家やギャラリーを周り、東京の秋や街を楽しみながら巡るのは、なかなかないスケールだと思います。今年は、これまで行けなかった場所を訪れたいと思って、いかにバスのルートを周るか作戦を立てています(笑)」

アートへの興味

磯村「美術館は家族で子どもの頃から行っていて、東京に来てからもアートを観ていました」「ある番組でアートを買うという企画があって、そこから買う楽しみ方に触れました」

鈴木「アートを購入して自分の生活に迎え入れるって、すごく興奮してしまうんですよね」

磯村「分かります。どこに飾ろうか、とか考えますよね。初めて買ったときは、ずっと四六時中、その絵を見ながら生活していました(笑)。わざわざ絵を見ながらご飯を食べて、『どういうふうに見えるのかな』というのを楽しんでいました」

鈴木「分かります。私も初めての時は、コーヒーを飲みながら眺めていました。心が豊かになりますよね」「家にアートがあると、今日はなぜかこの箇所、この色が気になるなど、新鮮な見方ができます。作品に影響されるというより、自分がどこを見るか、日々変わるように思います」

体験してみたいこと

磯村「空間と食を体験してみたいですね。お酒も建築の空間も好きなので、(AWT BARは)どんな感じなのかと興味があります」

鈴木「作品を買うこともできる、AWT FOCUSは目玉だと思います。私はまず、大倉集古館(特別展の会場)を訪れたいと思います」

アーティストに自身の絵を描いてもらうなら、どのような瞬間を描いて欲しい?


磯村「普段、役者の準備期間は孤独だと感じるときがあります。その孤独と静寂の瞬間を、エドワード・ホッパーの絵のように描いて欲しいですね(照れ笑いしながら)」

最後に、お二人からメッセージを一言

磯村「アートが好きな人はもちろんディープに楽しめるし、これからアートに触れてみようかなという思う方々にも、凄く良い機会だと思います。いろんな作品、作家の方々のギャラリーに触れて、『好きだな』と思う瞬間を作っていただけたらと思います。ぜひ、楽しんでください」

鈴木「先日、私事ですが、仏パリのアートバーゼルを鑑賞しました。その時に、いろんな出会いがある時間を過ごせたので、ここ東京の街を舞台に皆様にも素敵な出会いが訪れることを祈っています。たくさんの方々に訪れて欲しいと思います」

鈴木京香

磯村勇斗

2025年10月29日 記者発表会
オークラ東京 プレステージタワー


AWT BAR

撮影:STARRing MAGAZINE 
記者発表会に続くメディアツアー内覧にて

建築家・松沢一応がデザインを手がける「AWT BAR」の設計は、空間全体に「ゆがみ」を生じさせることで、観る人にいつもとは異なる空間認識を促す。そこに集う人々の姿や動きが刻々と変化する様子は、全員で作り上げるような感覚の面白さが感じられる。

bricolage bread & co.のプロデューサーであり、ミシュラン3つ星レストラン「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフとして知られる生江史伸が手掛け考案した限定フード(金のフィナンシェ、海藻のジャンボンブール)と、AWT参加施設で展覧会を開催する小沢剛、Chim↑Pom from Smappa!Group、やなぎみわがプロデュースするアーティストカクテルの3種が愉しめる。

会期中にアートスペースをつなぎ、11月7日〜9日の3日間運行する無料シャトルバス「AWT BUS」

きっと、素敵な人々、作品、文化に出会える「アートウィーク東京」。この秋、最旬のアートシーンを気軽に体験してみては?

<Information>

アートウィーク東京 (Art Week Tokyo)

会期:2025年11月5日〜11月9日 10:00〜18:00
会場:都内の参加美術館・ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場
主催:⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル(Art Basel)
特別協⼒:⽂化庁

アートウィーク東京モビールプロジェクト
会期:2025年11⽉7⽇〜11⽉9日 10:00〜18:00
主催:東京都/アートウィーク東京モビールプロジェクト実⾏委員会

料金
- AWT BUSの乗⾞無料。
- 参加ギャラリーの⼊場無料。参加美術館ではAWT会期中に限り所定の展覧会にてAWT特別割引適⽤
- AWT FOCUSの入場料(展覧会カタログ付)

詳細は公式URL参照
https://www.artweektokyo.com/

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 
 
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