「バカラショップ 丸の内」「B bar Marunouchi」伝統と革新が息づく新たな輝きに満ちた空間に

新しい「バカラショップ 丸の内」が、2025年5月24日に誕生した。クリスタルを生み出す4つの元素——火、水、空気、土——が織りなす錬金術と職人技をテーマに、訪れる人がまるで旅をするように、バカラの世界を体感できるようにデザインされている。

入口を入ると、最初に目に入るのが、美しい曲線を描くアーチ形のディスプレイケース。フランス・バカラ村のマニュファクチュールに見られるアーチデザインから着想を得たものだ。アーチの奥に広がる世界に、世代を超えてバカラの傑作を生み出してきた職人たちへの敬意が込められている。

店内は、クリスタルがより輝いて美しく見える黒、グレー、赤の3色をメインに作られ、照明など細部にもこだわっており、没入感がある世界。店の奥にあるアーチを描くディスプレイウィンドウの背景には、赤のバブルミラーを使用し、クリスタルの向こう側に火が揺らめく様子を表現している。

フランス北東部のバカラ村で1764年に創業し、フランス革命といった時代の変遷においても、これまで一度も釜の燃えたぎる炎を絶やすことなく、製作を続けてきた誇り。伝統と職人へのオマージュが感じられる新店だ。

トランク型の大きなキャビネットケースは、バカラの歴史を物語る。メゾンの名を世界的に一躍有名にしたのが、19世紀の万国博覧会。かつて会場へと馬車で運ばれたバカラ作品の歴史を想い起こさせる。棚などディスプレイデザインには、あえて焦がしたスギ材を削った素材を使っている。これは、バカラの作品を生み出す過程で、溶けたクリスタルに木の道具が触れて燻る象徴的なクリスタル造りの風景を表している。床面はヴェルサイユ寄木模様を彷彿とさせる、コンクリートフロア。フランスの芸術文化を受け継いできたメゾンの想いを、素材とディテールに表現している。伝統と革新を両立させ、メゾンがこれから進んでいく方向性を店内全体で見せている。

丸の内仲通りと美しく調和するようにデザインされた「バカラショップ 丸の内」のファサード

B bar Marunouchi

バカラの類稀な美しい輝きが生み出す「B bar Marunouchi」は、空間を1.6倍に拡げ、新たに生まれ変わった。ゲストは200種を超えるバカラグラスの中から、好みの一客をセレクトして味わえる。

「B bar Marunouchi」

オープン記念のカクテル「セレブレーション」

2025年5月取材

<Information>

バカラショップ 丸の内
新住所:東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル 1F 

B bar Marunouchi
新住所:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル B1F 

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 
 
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