新国立劇場オペラ『イタリアのトルコ人』開幕 ロッシーニの喜劇をポップに描く新制作

2026/2027シーズン開幕公演は、チャーミングなオペラ・ブッファ

新国立劇場オペラ2026/2027シーズンの開幕公演、ロッシーニ『イタリアのトルコ人』(新制作)が10月2日に幕を開ける。開幕を前にした9月30日、オペラパレスで舞台稽古が行われた。

『イタリアのトルコ人』は、『アルジェのイタリア女』の成功後に書かれたオペラ・ブッファ。夫との生活に飽き飽きしたヒロイン・フィオリッラの前にトルコ王子セリムが現れ、夫ジェローニオやフィオリッラの取り巻きナルチーゾ、王子の元恋人ザイダらを巻き込んで、もつれにもつれる恋の鞘当てが、二重唱、三重唱、四重唱と次々と繰り広げられる。喜劇のネタを求めて騒動をあおる詩人プロスドーチモが、狂言回しの役割だ。

演出・衣裳はロラン・ペリー。テアトロ・レアル、リヨン歌劇場との共同制作で2023年にマドリードで初演された舞台は、イタリア発祥のフォトノベル―写真や吹き出しの入ったメロドラマ風のロマンス―がコンセプト。ペリーのセンスで、作品はフォトノベルに夢中なヒロインの奔放なファンタジーの物語へと姿を変える。二次元の世界に出たり入ったりするように活き活きと躍動する人物たち。目にも耳にも愉しい大人の恋愛劇は、チャーミングでポップな世界観だ。粋な趣向に彩られた舞台、そして個性豊かなキャラクターを表現するキャストたちの声と演技が見どころだ。

ドンナ・フィオリッラには、24/25シーズン開幕公演『夢遊病の女』に急遽出演して注目を集めた人気のクラウディア・ムスキオが待望の再登場。セリムはアレハンドロ・バリニャス・ビエイテス、ドン・ジェローニオはパオロ・ボルドーニャ、ドン・ナルチーゾはルジル・ガティン、詩人プロスドーチモはブルーノ・タッディアが務め、指揮はイタリア人のアレッサンドロ・ボナートが登場。

この日の舞台稽古でも、主演キャストの圧倒的な声のテクニックが客席を沸かせ、稽古にもかかわらず拍手喝采が起こった。本番では、さらに熱を帯びた舞台が期待できそうだ。見逃せない舞台は10月12日まで。

 

撮影:飯田耕治 提供:新国立劇場

 

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<Information>

2026/2027シーズン開幕公演

ロッシーニ『イタリアのトルコ人』〈新制作〉
Il Turco in Italia

公演期間:2026年10月2日~10月12日
会場:新国立劇場 オペラパレス

公式サイト
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/ilturcoinitalia/

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

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