ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》が初来日「ルーヴル美術館展 ルネサンス」開幕

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が9月9日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した。会期は12月13日まで。15〜16世紀にヨーロッパで花開いたルネサンス美術の本質を、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから選び抜かれた50点余りの作品で紹介する。構成は「旅」「技法の革新と洗練」「古代へのまなざし」「肖像芸術の隆盛」の4テーマからなり、いずれもルネサンスを象徴する人物であるレオナルド・ダ・ヴィンチから導き出されている。

とりわけ注目を集めるのが、レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》の初来日である。レオナルドの真筆とされる絵画は世界に15点ほどしか現存せず、うち5点を所蔵するルーヴル美術館から作品が来日するのは、1974年の《モナ・リザ》以来、実に半世紀ぶりだ。外見だけでなく内面に潜む複雑な感情までも描き出そうとした、レオナルドのまなざしが名画に感じられる。

この通称《美しきフェロニエール》は、後世の誤解に由来する。本来は横顔を描いた別の肖像画を指す名だったが、フランス革命後に王室コレクションがルーヴルへ移管される過程で両作品が混同され、四分の三正面観のこの1枚に名が定着した。19世紀初頭の版画に添えられた誤った銘文も、通称が広まる一因になったという。

展覧会のテーマ曲には、ピアニスト角野隼斗が書き下ろした新曲「Forma」(ラテン語で「形」の意)が起用された。パリ留学の経験を持ち芸術と科学に関心を寄せる角野は、「ピアノの1音1音、声部の一つひとつが線となり形となって浮かび上がるイメージ」で作曲したという。ルネサンス期に花開いた芸術とリンクする音楽は、現在発売中のアルバム「CHOPIN ORBIT アラカルト盤」にも収録されている。

ルネサンスを代表する巨匠たちの作品が来日

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」国立新美術館、2026年、展示風景

<Information>

ルーヴル美術館展 ルネサンス
Chefs-d’œuvre de la Renaissance du musée du Louvre
Masterpieces of the Renaissance from the Musée du Louvre

会場:国立新美術館 企画展示室1E
期間:2026年9月9日~2026年12月13日

https://www.ntv.co.jp/louvre2026/

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 
 
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