ユングフラウヨッホと秋色の山々を巡る旅 Jungfraujoch & Excursions in Beautiful Autumn

グリンデルワルト・ ターミナルから乗車する高速ゴンドラ「アイガー・エクスプレス」
©jungfrau.ch

ユングフラウ地方
Jungfrau Region

スイス有数の山岳リゾート地として知られるユングフラウ地方。秋には山麓の森や草原が色づき、澄んだ空気のなか、山々の表情も少しずつ変わっていく。秋色に染まる村から雪と氷の世界まで、標高による景観の変化もこの季節ならではの魅力だ。

グリンデルワルト・ターミナルから、アイガー・エクスプレスで一気にアイガーの山腹を駆け上がり、約15分でアイガーグレッチャーへ、そこからユングフラウ鉄道に乗り継いで向かう、ユングフラウヨッホへの旅。

標高3,454m・ヨーロッパ最高地点の鉄道駅へと至る道のりの先には、神秘的な世界が広がっている。

ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ
Jungfraujoch – Top of Europe

19世紀末、アルピニズム黄金期に鉄道王アドルフ・グイヤー=ツェラーが、山中にトンネルを掘り、ユングフラウを目指す鉄道を構想した。困難を極めた工事は16年に及び、1912年にユングフラウヨッホまで鉄道が結ばれた。100年以上を経た現在も、人々を氷河と雪の世界へと連れていく。

ユネスコ世界自然遺産に登録されているユングフラウ・アレッチ地域内にあるJungfraujoch – Top of Europe(ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ)は、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅ユングフラウヨッホにある複合施設だ。

アルパイン・センセーション
Alpine Sensation

ユングフラウ鉄道の歴史を紹介する「アルパイン・センセーション」。約250mの通路に壁画や写真の展示、サウンドやイルミネーションを使った演出が愉しめる。実現不可能と考えられながら、ツェラーの先駆的なビジョン、山を切り開いた鉄道建設の軌跡に触れることができる。

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スフィンクス展望台
Sphinx Observation Deck

©jungfrau.ch 

標高約3,571mに位置し、高地山岳研究所も併設するスフィンクス展望台。アレッチ氷河の絶景は、圧倒的なスケールだ。

天候に恵まれた日は、ユングフラウヨッホを象徴する、白銀の世界が望める。

 

アイス・パレス
Ice Palace

氷の回廊に展示される氷彫刻

氷河内の洞窟「アイス・パレス」には、芸術的な彫刻を施した、氷像の数々が展示されている。

2022年にユングフラウヨッホで特別演奏イベントをした、世界的ピアニスト・ランランの氷像は、ここでしか見られない。

氷の壁や天井に囲まれた「アイス・パレス」。静かで幻想的な氷の世界が広がる
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アレッチ氷河
Aletsch Glacier

アレッチ氷河の大パノラマ
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2001年に世界遺産登録されたユングフラウ・アレッチ地域は、アルプスを代表する景観だ。ここに辿り着けば、長い時間をかけて形づくられてきた大自然の偉大な光景を目にすることができる。

アルプスの山々を眺めながら散歩できるスイスの国旗が掲げられた雪原プラトーや、スフィンクス展望台ほか、韓国ドラマ『愛の不時着』のロケ地でも使われている。

ユングフラウ地方には、撮影に使われた場所が多くあり、人気を集めている。

 

Jungfrau Region Excursions

 

シーニゲ・プラッテ
Schynige Platte

シーニゲ・プラッテ鉄道で向かう、山上の眺め

シーニゲ・プラッテ鉄道

ゴンドラとはまた異なる魅力の鉄道体験が、約130年の歴史を持つシーニゲ・プラッテ鉄道。ノスタルジックな鉄道で標高1,967mの山頂駅まで上りながら、車窓から季節の景色をゆったりと眺められる。

夏の高山植物が主役となる季節を過ぎ、秋には山肌や森が少しずつ色を変え、より静かで落ち着いた時間へ。2025年に完成した「Schynige Platte Skywalk(シーニゲ・プラッテ・スカイウォーク)」からは、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山のパノラマが正面に広がる。

額縁で山々を切り取る、シーニゲ・プラッテのフォトスポット
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メンリッヒェン
Männlichen

ユングフラウ地方を見渡す、360度の絶景が眼下に広がる、王冠の形をした展望台

ヴェンゲンの村を眺めながら、ロイヤル・ウォークと呼ばれる遊歩道をハイキング

メンリッヒェンへは、グリンデルワルト・ターミナルに併設されたゴンドラ乗り場から、アクセスできる。また、ヴェンゲンからは屋根が開放するデッキが付いた空中ケーブルカー「Royal Ride(ロイヤル・ライド)」を利用できる。

標高2,342mの山頂からは、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を眺めながら、反対側にはヴェンゲンの景色を望める。

秋晴れの日には、山の稜線と色づいた斜面、遠くに見えるユングフラウ地方の村々がひとつの風景となり、360度の眺望を満喫できる場所だ。

ヴェンゲンに向かう列車から望む、秋の色を帯びるラウターブルンネンの谷。シュタウプバッハの滝で有名
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Useful Information

ユングフラウVIPパス 

秋のユングフラウ地方は、黄金色に染まる山々が魅力。「ユングフラウVIPパス」を手にすれば、効率よく回ることができる。「ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ」へのユングフラウ鉄道、高速ゴンドラのアイガー・エクスプレス、ほか対象の列車や登山鉄道、ケーブルカーが都度のチケットを気にせずに乗車可能。インターラーケンからグリンデルワルトまでの鉄道、シーニゲ・プラッテ、メンリッヒェン、ラウターブルンネンなど、ユングフラウ地方の山岳観光を巡る旅が自由にできる。(*購入はスイス個人旅行を取り扱う旅行会社にて)

同じユングフラウ地方でも、さまざまな表情に出会える。

陽光に照らされ、山々を行くアイガー・エクスプレス
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ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ / Jungfraujoch – Top of Europe / ユングフラウ鉄道 / シーニゲ・プラッテ / メンリッヒェン

 

photo & text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE 編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
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