世界を熱狂させた大人気作、『不思議の国のアリス』のバレエ!

Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon 撮影:鹿摩隆司

世界で最も多忙なコレオグラファーのひとりであるクリストファー・ウィールドンをはじめとする錚々たるアーティストたちが集結して、英国ロイヤルバレエで 2011 年に初演された『不思議の国のアリス』。世界を席巻したこのプロダクションは世界有数のバレエカンパニーがレパートリー化しており、アジアでは唯一、新国立劇場バレエ団だけが上演を許可されて2018/2019シーズンの開幕公演として上演された。

ウィールドンはインタビューで「この作品は伝統的なクラシック・バレエではなく、ミュージカル・シアターとバレエの融合、ハイブリットだ」と答えている。原作の世界を見事に視覚化したカラフルでポップな世界と生身の人間であるダンサーたちによる、現代性を持つ新しいクラシック・バレエ。エンタテインメント性と芸術性を兼ね備えた、魔法の世界がステージに展開される。

ハートの女王、マッドハッター、白ウサギといった個性の強いキャラクターが次々と登場して、ユーモアも交えた多様な踊りと表現で客席を魅了。主役アリスと彼女がほのかに恋心を抱くジャックの恋物語も、現実と夢と時空を超えて描かれる。

アリスが迷い込んだのは、母親にそっくりのハートの女王が支配する世界。女王のジャム・タルトを盗んだ罪で処刑されそうになっているハートの騎士のジャックを救おうと、冒険が始まる!

アリスの母/ハートの女王役で出演する本島美和さんのインタビューはこちら

Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon, Designs by Bob Crowley,  Puppetry Designs by Toby Olié 撮影:鹿摩隆司

今回、マッドハッター役にゲストダンサーとして、オリジナルキャストのスティーヴン・マックレー(英国ロイヤルバレエ)、そして新国立劇場で2018年に初演した際にも出演したジャレッド・マドゥン(オーストラリア・バレエ)の出演が決定している。幸運にも日本で再び観ることができるキャスティング、世界を熱狂させたエキサイティングなステージは見逃せない! 

<Information>
2021/2022シーズン『不思議の国のアリス』
Alice's Adventures in Wonderland © by Christopher WHEELDON

振付 クリストファー・ウィールドン
音楽 ジョビー・タルボット
美術・衣裳 ボブ・クロウリー
台本 ニコラス・ライト
照明 ナターシャ・カッツ
映像 ジョン・ドリスコル/ジュンマ・キャリントン
パペット トビー・オリー
マジック ポール・キエーヴ

共同制作 オーストラリア・バレエ

芸術監督 吉田都
出演 新国立劇場バレエ団

指揮 ネイサン・ブロック / 冨田実里 
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

2022年6月3日(金)19:00
6月4日(土)13:00/18:30
6月5日(日)14:00
6月8日(水)13:30
6月9日(木)13:30
6月10日(金)13:30
6月11日(土)13:00/18:30
6月12日(日)14:00

会場:新国立劇場 オペラパレス

キャスト、最新情報、公演詳細はこちら
2021/2022シーズン『不思議の国のアリス』

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text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
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