呼吸を整える旅へ——星のや軽井沢 春和のととのい滞在 / Wellness Retreat
深く息を吸い、ゆっくりと吐く。その繰り返しのなかで、身体と心は静かに整う。
「星のや軽井沢」が春に提案する「春和のととのい滞在」は、自然、温泉、食、そして呼吸を通して、自分自身のリズムを取り戻すためのプログラム。谷を歩き、湯に身を委ね、滋味を取り入れる時間が、日常の緊張をほどいていく。
森に包まれ、水の音に耳を澄ませる。呼吸を深め、身体を緩め、自然のリズムに身を委ねる。浅間山麓の自然に囲まれた山あいの地に位置し、「谷の集落」の風景が広がる「星のや軽井沢」での滞在は、“整える”時間へと変わっていく。
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春、整うために訪れる
春の軽井沢は、冬の静けさからゆっくりと目覚める季節。芽吹き始めた木々や、柔らかな光が差し込む谷の風景は、それだけで心を癒してくれる。
谷の散策路を歩き、感覚を呼び覚ます
谷の散策路を歩くと、足元の苔や水の流れ、風の音に意識が向いていく。都会では意識の外にある感覚が、ひとつずつ戻ってくるような感覚だ。自然を散策するという行為そのものが、整うための第一歩になる。
呼吸を整える
スパラウンジで滞在中に体験する「深呼吸入浴法」は、呼吸を意識するプログラム。吸う、吐く、そのリズムをゆっくり整えることで、温泉に浸かりながら実践することで身体の緊張がほどけていく。
この深呼吸の感覚は、その後のととのい体験へと繋がっていく。
森に開かれた、スパの空間
フォーハンズトリートメント
森の中に溶け込むように設計されたスパ空間。外界と切り離された静けさの中で、身体と向き合う時間が始まる。
身体を緩める、ボディケア
丁寧にほぐされていく筋肉とともに、身体の緊張を解きほぐしてくれる。自分だけでは難しい力を抜くことの大切さを感じ、解放感の心地よさが訪れる。
セラピストの心地よいコンビネーション、フォーハンズトリートメント
「ボディケア」の翌日は、2人のセラピストによる、贅沢な「フォーハンズトリートメント」。同時にシンクロでアプローチされることで、思考することから解き放たれ、深いリラクゼーション体験への没入感を生む。
トリートメントは、頭から足先まで全身にアプローチする。セラピストは基本的に左右で動きを揃えながらも、触れる場所によって上下で異なる手技を組み合わせ、緩急をつけていく。途切れることなく常に手が離れず、どこかに触れ続けることで安心感が持続し、身体が無意識に緩む。マッサージの心地よいリズムが、自然に自分の呼吸と重なっていく。オイルを用いた流れるようなストロークで、身体の巡りを整えていく。
施術が行われるスパは、水辺に面した開放的な空間に設けられている。季節によっては窓を開け、風を感じながらトリートメントを受けることも可能だ。施術後はテラスでそのまま過ごすこともでき、視界に広がる自然や、夜には星空が旅先のスパの余韻を深める。
手の温かさに触覚が研ぎ澄まされ、呼吸がゆるやかに整った状態で、次に向かうのが「メディテイションバス」。光と闇に身を委ねる温泉体験へと、感覚は引き継がれていく。トリートメント中から徐々に馴染んでいるマッサージオイルは、肌に浸透させることで保湿効果が高まり、角質層を整肌する弱アルカリ性の温泉と良い相乗効果が生まれる。
自身と向き合う夜——メディテイションバス
光と闇に包まれた、宿泊者限定の温泉「メディテイションバス」。「光の部屋」「闇の部屋」を行き来し、無心になり感覚が研ぎ澄まされる。自分自身の内側へと潜っていくような体験だ。
約39〜40度の計算された温度が心地よく、日中にレクチャーを受けた深呼吸を実践することにより、全身がリラックスして、就寝を迎える。
おやすみ前の安らぎドリンク「金時しょうが湯」、「谷の住人」になる作務衣
朝、身体が目覚める
翌朝は、朝の光の中で、穏やかなストレッチから一日が始まる。ゆったりとした動きで、無理なく身体を目覚めさせていく。再び、深い呼吸とともに、身体がゆっくりと開いていく感覚だ。
滋味で整う朝——山菜鍋の朝食
朝食は、「日本料理 嘉助」で野菜を丸ごと使った出汁をベースにした「山の朝食」。筍や山菜を中心にした若竹鍋に、膳の炊き合わせ、だし巻き卵などが並ぶ。冬の間に溜まったものを、春の山菜が外へと促す。その考えのもと、身体の巡りを整える食事が用意されている。数種の野菜の優しい味わいが、内側から整えていく。
軽井沢の朝を味わう、特別なモーニング
野鳥のさえずりが聴こえ、水辺のほとりに佇む「森のほとり Cafe&Bar」の特別限定メニュー「軽井沢いちごモーニング」
もう一つの朝の楽しみが、いちご尽くしの特別な「軽井沢いちごモーニング」。3種のいちごを使い分けたコースで、それぞれの個性を味わえる。甘みが凝縮した赤いちご、すっきりとした甘みの白いちご、濃厚で上品な味わいの黒(真紅)いちご。同じ“いちご”でも、香りや食感、味わいが違う。豆乳と水のみで作るいちごの無糖スムージー、3種のいちごの寒天寄せ、いちごと春野菜のサラダ、いちごのフルーツサンド、3種いちごのケチャップを添えたオムレツなどのメニューだ。
手を動かし、心を整える自然のクラフト体験
白樺の樹皮を使った「白樺クラフト体験」は、編み込む作業に没頭していると、自然と無心になり、集中力を高める。白樺は樹皮から葉まで無駄なく使われる資源でもあり、自然との関係性を考えるきっかけにもなる。素材は、しなやかで繊細。力加減ひとつで、仕上がりが変わる。レクチャーを受け、手編みして完成した小物入れには、自分の手で作った温もりが残る。
外に、意識が開かれる温泉
「星野温泉 トンボの湯」では、自然と一体になるような感覚が、最後にもう一度身体を整えてくれる。開放的な内風呂、外気を感じる露天風呂で、季節のうつろいを感じながら、温泉に浸かることができる。
整ったまま、日常へ戻る
滞在を終える頃、呼吸は自然と深くなっている。自然に身を置き、休息に身を委ねることで確かに何かが整う。その感覚を持ったまま、日常へと戻っていく滞在だ。
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「谷の目覚めに身を委ねる——星のや軽井沢」
<Information>
星のや軽井沢
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/
春和のととのい滞在
期間:〜2026年5月31日まで
photo by 山崎あゆみ(Ayumi Yamazaki)http://ayumiyamazaki.com/
東京を拠点に建築、旅、人物と幅広いジャンルを撮影。
text by STARRing MAGAZINE編集部