聖なる森と湧水に抱かれる、バリ島のホリスティックウェルネスリゾート コモ シャンバラ エステート COMO Shambhala Estate

— Philosophy of “Holistic Wellness”

 

バリの祈りに触れる、静かな感謝の時間
Balinese Gratitude Ceremony

コモ シャンバラ エステートで体験したセレモニー、Balinese Gratitude Ceremonyは、この土地に根づく精神性と向き合う時間だった。参加者は、まずバリの伝統的な供え物「Canang(チャナン)」を作ることから始める。

ヤシの葉を編むチャナン作り

チャナンは、美しい花を飾るためだけのものではない。バリ・ヒンドゥーの世界観では、神々や自然、祖先への感謝を表す日々の祈りの象徴として、家庭や寺院など暮らしのさまざまな場所に供え物として捧げられている。

小さな供え物の中には、バリの人々が大切にしてきた信仰心が込められている。花の配置にも意味があり、東は白い花を象徴とするイスワラ(Iswara)、南は赤い花を象徴とするブラフマー(Brahma)、西は黄色い花を象徴とするマハデワ(Mahadewa)、北は黒や青系の花を象徴とするヴィシュヌ(Wisnu)へと、それぞれの方角に宿る神聖な意味を意識しながら供え物を整えていく。

そこにあるのは、形を完成させることではなく、自然界との調和や、目に見えないものへの敬意を表すというバリ独自の価値観。花を手に取りながら、長い年月をかけて受け継がれてきた祈りの形に触れていく。

ゲストは自ら完成させたチャナンを、コモ シャンバラ エステートにある寺院で祈りとともに捧げ、神様に感謝を届ける。腰に巻く伝統的なバリ衣装を身にまとい、普段とは異なる装いで儀式へ向き合うことで、自然と心も静かに整っていく。

お香の煙、色鮮やかな花、静かに手を合わせる時間。日常から少し離れ、自身と神聖な世界とのつながりを感じさせてくれる。儀式では、聖水による清めを行い、祈りを終えた。

バリの人々にとって、チャナンを捧げることは特別な日のためだけの行為ではない。毎日の暮らしのなかで、自然への感謝や平穏への願いを表す習慣として続いている。

祈りの場、コモ シャンバラ エステート内の寺院

コモ シャンバラ エステートが大切にするホリスティックウェルネスは、身体を整えることだけではなく、自分自身、自然、そして周囲との調和を取り戻していくことにある。このセレモニーは、その哲学を感じる体験となった。

幾世代にもわたる、癒しの伝統が息づいている地

心身と向き合い、自然の恵みを味わい、森の静けさに身を委ねる。森に包まれて、花々に込められた意味や祈りの時間に触れる。その一つひとつの体験は独立しているのではなく、ホリスティックウェルネスの「コモ シャンバラ」という一つの思想のもとで、穏やかにつながっている。

コモ シャンバラ エステートで過ごす時間は、本来の自分自身のリズムを静かに取り戻していく旅なのかもしれない。

<Information>

COMO Shambhala Estate

コモ シャンバラ エステート
https://www.comohotels.com/jp/bali/como-shambhala-estate

Banjar Begawan, Desa Melinggih Kelod, Payangan, Gianyar 80571, Bali, Indonesia

協力 COMO Shambhala Estate

 

photo & text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
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