世界初演、新国立劇場オペラ『ナターシャ』ついに開幕！
8月9日 舞台稽古写真
撮影：堀田力丸 提供：新国立劇場
(c)Rikimaru Hotta/New National Theatre, Tokyo
新国立劇場が作曲家の細川俊夫に創作委嘱し、台本を多和田菓子が手がける新作オペラ『ナターシャ』が、ついに開幕しました。
人間の芸術は、多様なメッセージを伝えられます。このオペラの美しい情景の数々は、実は「７つの地獄」。なかには、仕事で忙しい人なら経験のある身近な地獄も。最後に見える景色は？ 舞台稽古見学会では、最後の一音まで客席が水を打ったように静まりかえったのちに、拍手が沸き起こりました。現代音楽の作曲家 細川俊夫×ドイツ拠点の作家 多和田葉子×新国立劇場オペラ芸術監督・指揮者 大野和士が、タッグを組んで本日11日にようやく開幕を迎えた作品。作曲の依頼が2019年７月、現在までの間に地球にはいろいろなことが起こりました。
舞台上には、１つのキービジュアルからは想像できない世界が広がっています。故郷を追われ彷徨うナターシャと少年アラトが、自称“メフィストの孫”に導かれ、現代の地獄を巡り、その先に見たものは。主役２人の純度の高い歌声や合唱によって、浄化されるような世界観。
「日本発の多言語オペラを創ろう」と挑戦した、多言語上演。劇場内にスピーカーが置かれ、自然音や電子音が聴こえる音響芸術の演出も新鮮です。
撮影：STARRing MAGAZINE
新国立劇場では2018年『松風』タイトルロールに出演したイルゼ・エーレンス、新国立劇場初登場の山下裕賀、クリスティアン・ミードルや、美声の森谷真理、冨平安希子らが出演。
公演は、8月11日〜17日まで。日程、チケット情報、観劇に際して予めの注意書きなど、詳細は下記の公式サイトまで。
新国立劇場オペラ「ナターシャ」
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/natasha/
会場：新国立劇場オペラパレス
新国立劇場公式サイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/
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