【舞台写真&開幕会見レポート】『キングダム』初の舞台化! 河了貂役・華優希、楊端和役・美弥るりかも出演

河了貂を演じる華優希(川島海荷とWキャスト)

1911年開場以来、帝国劇場は演劇の新たな挑戦に取り組んできた。『風と共に去りぬ』の世界初の舞台化、『ラ・マンチャの男』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』 の日本初演、映画『千と千尋の神隠し』の世界初演など、伝統を大切にしながら革新的な舞台を創り上げてきた帝国劇場が『キングダム』の初の舞台化にチャレンジ。その舞台が、いよいよ始まった。

原作は、漫画家・原泰久の『キングダム』(集英社)。動乱の春秋戦国時代を描く国民的大人気コミックで、既刊67巻の累計発行部数は9500万部を突破し、アニメや実写映画にもなっている。原泰久さんは、両キャストの舞台を観劇。「舞台『キングダム』、圧巻でした! 目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像をはるかに超える感動があった。今回の舞台用にアレンジした脚本も素晴らしい出来栄えで、「キングダム」をまた新しく体験できる作品が生まれたと感じている」と原作者自ら絶賛の感想を寄せている。

天下の大将軍を夢見る、少年「信(しん)」を演じるのは三浦宏規と高野洸の二人。中華統一を目指す若き秦国王「嬴政(えいせい)」と信の親友でともに天下の大将軍を目指す「漂(ひょう)」の二役を務めるのは、映像・演劇で活躍を見せる小関裕太と牧島輝。

2月7日に行われた開幕記念会見には、三浦宏規、高野洸、小関裕太、牧島輝、華優希、梅澤美波(乃木坂46)、美弥るりか、有澤樟太郎、梶裕貴、鈴木大河(IMPACTors / ジャニーズJr.)、神里優希の11名が出席した。(写真は開幕記念会見より)

最後に、「信」役の2人が挨拶。高野は「『キングダムを浴びた!』という気持ちになってもらえるよう、汗を流して最後まで戦い続け、力一杯、駆け抜けたい」、三浦は「世界初演・舞台『キングダム』の伝説が始まった。皆様ぜひ見届けて」と締めくくった。

作品の多種多様で魅力的なキャラクターを演じる、舞台、映像…と様々な分野で活躍する役者たち。帝国劇場初出演のフレッシュなメインキャストがこれだけ揃うのは、開場時と全キャストオーディションを行った節目の大きな作品以来とのことだ。

宝塚歌劇団を卒業後、様々なフィールドで活躍中の、河了貂(かりょうてん)役・華優希、楊端和(ようたんわ)役・美弥るりかも帝劇出演の初日を迎えた。華は「お稽古場からWキャストの川島海荷さんと一緒に、力を合わせて役を作ってきた。大千秋楽まで最高に熱くてカッコよくて素晴らしいキャストの方々と一緒に、高みを目指して日々演じていきたい」、美弥は「カーテンコールで熱い拍手を頂いたときに、私たちとお客様の思いがひとつになって初めて舞台『キングダム』がスタートしたことを実感して感激した。その思いを胸に最後まで皆さんと一緒に、精一杯戦い抜いて頑張りたい」と会見でそれぞれコメントした。

関連記事はこちら *掲載内容は昨年インタビュー取材時
華優希が舞台『キングダム』に河了貂役で出演!(前編)
舞台『キングダム』に出演する華優希が、宝塚歌劇団卒業後を語る(後編)

鳥のような藁の被り物を被る山民族の末裔で乱世を一人で生き抜いてきて信たちと行動を共にする「河了貂」を川島海荷と華優希、山の民を圧倒的な力で率いる“山界の死王” 「楊端和」を梅澤美波(乃木坂46)と美弥るりかが演じる。どちらのキャラクターの登場も見どころのひとつだ。

アクションを極限までの身体表現で魅せ、信と嬴政を加勢する、山の民の自由自在な躍動はパルクール(運動トレーニング)を採用。全高約5mの多様なパーツが変化して各場面を見せる大がかりな舞台セット、時代考証と創作力が見事な各キャラクターの衣装など、それぞれのパートで最高のスタッフが集結している。

そして、魅力あふれる出演者たちが原作の世界観をリスペクトした熱量で演じ、圧巻のアクションと共に壮大な舞台『キングダム』が出来上がった。

 

舞台『キングダム』より

【舞台写真】

 

<Information>

舞台『キングダム』

期間:2023年2月5日(日)~2月27日(月)
会場:帝国劇場
 
問い合わせ:03-3201-7777(東宝テレザーブ)

【キャスト】

信:三浦宏規/高野 洸
嬴政・漂:小関裕太/牧島 輝
河了貂:川島海荷/華 優希
楊端和:梅澤美波(乃木坂46)/美弥るりか
壁:有澤樟太郎/梶裕貴 (東京公演のみ)
成蟜:鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズJr.) (東京公演のみ)/神里優希
左慈:早乙女友貴 (東京・大阪・福岡公演のみ)
バジオウ:元木聖也
紫夏:朴 璐美/石川由依
昌文君:小西遼生
王騎:山口祐一郎

キャストスケジュール、料金、ほか詳細は公式サイトまで。
https://www.tohostage.com/kingdom/

3月大阪・梅田芸術劇場メインホール
4月福岡・博多座
5月札幌・札幌文化芸術劇場 hitaru

【スタッフ】
原作:「キングダム」原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO
製作:東宝

公式Twitter @kingdom_stage

 

text by STARRing MAGAZINE編集部

 
 
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