吉田都芸術監督 演出作品『ジゼル』、新国立劇場で上演後に英国ロイヤルオペラハウスで海外公演へ

2022年に吉田都芸術監督が初めて演出を手掛け、話題を呼んだ『ジゼル』。イギリスの振付家アラスター・マリオットとともに、19世紀ロマンティック・バレエ不朽の名作を新しく生まれ変わらせ、ロマンティック・バレエの本質である幽玄さを持ちつつも演劇的なドラマとして再構築したと評価された。

2025年は、4月に新国立劇場オペラパレスで上演後、2025年7月にイギリスのロイヤルオペラハウスにて海外公演を予定している。この公演は、新国立劇場にとって初の海外主催公演であり、新国立劇場バレエ団にとってもロイヤルオペラハウスでのデビューを飾る歴史的な舞台となる。 
ロンドン公演

吉田監督がこの作品を演出するにあたって目指したのは、演劇的に深みのある舞台。それぞれのキャラクターの人物像から物語のバックグラウンド、そして役柄の一人ひとりにどういった感情の動きがあるのかなど、クリアに伝えることを目指して制作された。ブリティッシュ・バレエの伝統を受け継ぎつつも、 新国立劇場バレエ団らしいオリジナルのジゼルだ。

物語が際立つ舞台美術と照明、ヨーロッパのキリスト教と土着の文化の狭間にある世界観を表現したディック・バードの舞台美術も見どころ。想定されている時代について絵画などリサーチを深く行い、その年代に忠実なデザインを踏まえつつ、キャラクターたちの役柄などに合わせ吉田監督と話し合いを重ねながら形づくられていった。

特に印象的な第2幕の舞台装置はリトアニアの「十字架の丘」に着想を得てデザインされ、ジゼルと同じように亡くなってしまった沢山の若い女性たちの墓が立ち並ぶ。リック・フィッシャーが手掛けた照明も、物語をつくりあげる重要なピースのひとつ。幻想的な月明かりからアルブレヒトが救われる夜明けの光など、時の移ろいを感じさせる美しい照明が物語を際立たせる。こうした舞台美術や照明からも、『ジゼル』という美しくも悲劇的な物語がリアリティをもって迫る。

前回公演より
撮影:鹿摩隆司

<Information>

2024/2025 シーズン
『ジゼル』 Giselle

振付:ジャン・コラリ / ジュール・ペロー/マリウス・プティパ
演出:吉田 都
改訂振付:アラスター・マリオット
音楽:アドルフ・アダン
美術・衣裳:ディック・バード
照明:リック・フィッシャー

【公演日程・主役キャスト】
2025年
4月10日 19:00 小野絢子、福岡雄大
4月11日 14:00 木村優里、渡邊峻郁 
4月12日 13:30 柴山紗帆 速水渉悟 / 18:00 米沢唯、井澤駿 
4月13日 13:30 池田理沙子、奥村康祐
4月18日 19:00 小野絢子、福岡雄大
4月19日 13:30 柴山紗帆 速水渉悟 / 18:00 米沢唯、井澤駿 
4月20日 14:00 木村優里、渡邊峻郁 

会場:新国立劇場 オペラパレス

公式サイト
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/giselle/

4月20日実施
公式ホスピタリティプログラム “グランエクスペリエンス”

芸術監督:吉田都
出演:新国立劇場バレエ団

指揮:ポール・マーフィー/冨田実里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

ロンドン公演
【公演日程】
2025年
7月24日 19:30
7月25日 19:30
7月26日 14:00
7月26日 19:30
7月27日 14:00
会場:英国ロイヤルオペラハウス The Royal Opera House, London

今後の最新情報は公式サイトまで
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/giselle_london25/

 

text by STARRing MAGAZINE 編集部

 
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