【舞台写真レポート】ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』華やかに開幕!

撮影:吉原朱美(左から)sara、望海風斗、村川絵梨、なかねかな 

先日、第30回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞した華も実力もある女優・望海風斗。元宝塚歌劇団雪組男役トップスターで退団後、数々の作品で活躍中の望海風斗が主役ディーナ・ジョーンズ役に挑戦しているのが、本作品。

トニー賞6部門・グラミー賞2部門を受賞し、2006年にはビヨンセ主演で映画化された世界中で圧倒的な人気を誇るブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』の日本オリジナル版初演だ。

ボーカルトリオ「ザ・ドリーメッツ」のバックコーラスとしてスターを夢見る平凡な女の子の姿を演じ、抜擢されてからは大輪の華を咲かせる様子を、望海が鮮やかに演じている。

撮影:吉原朱美(左から)望海風斗、sara、村川絵梨、spi

撮影:吉原朱美(左から)内海啓貴、sara、望海風斗、村川絵梨、岡田浩暉、spi、駒田一 

撮影:岩村美佳(左から)望海風斗、sara、福原みほ、駒田一

撮影:吉原朱美(左から)spi、内海啓貴、駒田一、村川絵梨、望海風斗、sara、岡田浩暉

望海風斗の歌唱が素晴らしいことは広く知られているが、最初から爆発させず、ストーリーが進むにつれて歌い方も変化し、人生の変遷が歌声からも感じられる。その繊細なコントロールは、やはり稀有な才能である。

憧れのショービジネスの世界に入り、ヒットチャートを賑わすべく周囲からアイドル的な存在感を求められ、自我が芽生えてもがきながらも、グループのセンターとして仲間と輝く。そして、自分自身の夢も叶えていく。作品のキャッチコピーは、この世界を越えて“約束の地(ドリーム)”へ。言葉の通り、夢の世界へ観客も連れて行ってくれるような舞台である。

撮影:吉原朱美(左から)sara、望海風斗、村川絵梨、なかねかな

ディーナの栄光の裏で苦しんで葛藤するエフィ・メロディ・ホワイト役を福原みほ・村川絵梨のWキャストがパワフルに、キュートで朗らかな性格のローレル・ロビンソン役をsaraがそれぞれ好演。

ザ・ドリーメッツのマネージャーでエフィと恋人関係になるカーティス・テイラー・ジュニア役にspi、エフィの弟で「ザ・ドリーメッツ」の作曲・振付を担当しているC.C.ホワイト役に内海啓貴、エフィのグループ脱退後メンバーとして加わる新人歌手ミシェル・モリス役に、なかねかな。人気ソウルシンガー、ジェームズ・"サンダー"・アーリー役に岡田浩暉、マネージャーのマーティ役に駒田一。

「Dreamgirls」「One Night Only」といった名曲の数々が、歌の洪水のごとく全2幕通して次々と歌われる。1960年代頃のアメリカの煌びやかなステージングが、衣裳を変えながら華やかに繰り広げられて、見応えのある作品だ。

撮影:岩村美佳(左から)福原みほ、望海風斗、sara、

撮影:吉原朱美(左から)sara、望海風斗、村川絵梨  

photo by Leslie Kee

<Information>

 ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』

◆スタッフ
脚本・作詞 TOM EYEN(トム・アイン)
音楽 HENRY KRIEGER(ヘンリー・クリーガー)
オリジナル・ブロードウェイ版演出・振付 MICHAEL BENNET(マイケル・ベネット)
翻訳 徐賀世子
訳詞 福田響志
演出 眞鍋卓嗣
音楽監督 鎮守めぐみ
美術 松井るみ
衣裳 有村淳(宝塚歌劇団)
ヘアメイク 岡田智江(スタジオAD)
振付・ステージング TETSUHARU
振付 ジェームズ・アロンゾ・ホワイト

◆出演者
望海風斗 福原みほ/村川絵梨(Wキャスト) sara
spi 内海啓貴 なかねかな 岡田浩暉 駒田一

石井千賀 ICHI 伊藤広祥 岡本華奈 Sarry 仙名立宗 高橋祥太高橋卓士 茶谷健太 遠山裕介 菜々香 西岡寛修 原田真絢 丸山泰右 森山大輔 吉井乃歌 (50音順) 髙橋莉瑚(スウィング)

◆日程:
【東京】2023年2月5日(日) ~2月14日(火) 東京国際フォーラム ホール C
【大阪】2023年2月20日(月) ~3月5日(日) 梅田芸術劇場メインホール
その他、福岡公演/博多座、愛知公演/御園座(2023年3月)あり

◆一般発売日: 2022年11月19日(土) AM10:00~

◆チケット料金: S席 14,500円 A席 9,500円 B席 5,500円(東京・大阪)

公式 HP https://www.umegei.com/dreamgirls2023/
公式 Twitter  @Dreamgirls2023

お問合せ: 梅田芸術劇場 (東京) 0570-077-039、(大阪) 06-6377-3800 (10:00~18:00)

企画・制作・主催: 梅田芸術劇場

オフィシャルエアライン: ユナイテッド航空
協力(大阪公演): ABC ラジオ FM COCOLO FM802

 

text by 鈴木陽子(Yoko Suzuki)
CS放送舞台専門局、YSL BEAUTY、カルチャー系雑誌ラグジュアリーメディアのマネージングエディターを経て、エンタテインメント・ザファースト代表・STARRing MAGAZINE編集長。25ヶ国70都市以上を取材、アーティスト100人以上にインタビュー。

 
 
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